その会社が事業活動を通じて大きな利益を得れば、株式に帰属する利益もまた大きくなりますが、事業活動が上手くいかなければ、利益は得られません。 つまり、一定の利息を期待できる確定利付きの証券とは異なり、株主の得られる利益は不確定であり、しかも変動が大きいといえます。ただし、そのようなリスクは限定され、分散されています。 というのは、いくら事業活動の失敗で会社の経営が破綻したとしても、株主の負担は出資分に限定され(有限責任)、それ以上に損失を被ることはないからです。 しかも、株式は均一の単位に細分化されていますから、小額の資金でも出資または購入が可能となっています。 さらに、株式が証券取引所に上場されているなど流通性が付与されていれば、換金も容易です。 なお、株式市場の健全な発展なくして企業活動の興隆はなく、同時にその国の経済の繁栄もあり得ません。
株式公開というのは、株式を不特定多数の投資家でも保有できるようにするなど一般に開放し、組織された市場での売買を可能にすることをいいます。 わかりやすくいうと、株式を証券取引所に上場することを指します。
株式を公開している企業のことを公開企業といい、公開された株式のことを公開株と呼びます。 反対に、株式を公開していない企業のことを未公開企業、あるいは非公開企業といい、その株式のことを未公開株と呼びます。
□株式先物取引の採用方式