銀行保有株式制限法とはどのようなものですか?
日本の銀行は大量の株式を保有していましたが、1990年代に入ってからの株価急落で保有株の含み損が自己資本を毀損し、その結果銀行経営の安定性を損ねてきました。
また、1990年代後半からは、3月の年度末ごとに株価下落で金融システム不安が高まり、それがさらに株式相場の下げを加速させるという悪循環を繰り返してきました。
この銀行保有株式制限法は、こうした銀行経営を保有株式の変動リスクから遮断し、金融システムを安定化させる狙いで2001年11月に成立したものです。
銀行保有株式制限法の適用について
銀行保有株式制限法の適用は2004年9月からですが、自己資本を大幅に上回る株式を持つ銀行については、政府の承認があれば、最長2年間はこの規制の適用を猶予することができるとされました。 |